ひさしぶりに四谷三丁目の「松山」で古書ほうろうの宮地さん、ミカコさんと痛飲(ぼくはウーロン茶だけど……)。本当においしくて、安い! 仕事を離れて友人と話すのは楽しい。先日、見たジャック・ドゥミの「ローラ」の話を聞いたり、ミシェル・ルグランのことで盛り上がった。
ミシェル・ルグランを初めて聴いたのは、いつだろう? テレビで見た「シェルブールの雨傘」だったのかな? でもスタンダードになっている曲が多いから、知らないうちにたくさん聴いているはずだ。
ジャズギターの名演でいえば、ジョー・パスの「ウォッチ・ワット・ハプンズ」、バーニー・ケッセルの「シェルブールの雨傘(アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー)」、ジョージ・ベンソンの「おもいでの夏」あたりかな。
「おもいでの夏」のコード進行は、本当にかっこいい。マイナーとメイジャーを行ったり来たりするけれど、それが自然でじつに洒落ている。
ミシェル・ルグランもジャズ・ミュージシャンだから、ジャズアルバム「ルグラン・ジャズ」という名盤もある。だけど、やっぱり映画音楽が好きだなあ。それから、彼自身の歌も好きだな、というと宮地さんが「Legrand Chante」というアルバムを貸してくれた。
今日は、せっかく、いやいや出かけた打ち合わせがドタキャンというか、キャンセルになったのを知らせてもらっていなくて、くたびれもうけという感じだったのだけれど、ルグランの歌を聴いていたら、腹も立たなくなるのだ。「ワンス・アポン・ア・サマータイム」の原曲「LA VALSE DES LILAS」が泣ける。