10月17日は、東京家政大学での松本亮さんのギャラリートークを聞いてから、下北沢へ向かった。「ぐ Beat Factory」での末森英樹さんとつぼみさんのライブがあったのだ。末森英樹さん、今回は怪しいプロモーター(笑)としてではなく、シンガー&ソングライターとして登場、イスラエルで作った詩をもとに作曲した歌を披露した。繊細なギターの音色と歌声は不思議な癒し効果があった。つぼみさんのポエトリーリーディングは、説得力があって胸に響く。40分ほどのステージのあとは、元気をもらって気分がよかった。“純粋な”客がぼくととも吉だけだったのが惜しい。
英樹さんとコーヒーを飲んで帰宅。テレビを点けると「加藤和彦 自殺」の報。ショック。フォークルに夢中になり、ソロになってからも憧れの人だった。中学生のとき、同級生の太田くんが「ぼくのおもちゃ箱」のギターを教えてくれた。初めての複雑なコードにびっくりした記憶がある。マーチンの12弦ギターや、D45がうらやましかった。サディスティックミカバンドもかっこよかった。
加藤和彦さんは仕事場の近くに住んでいて、よく道ですれちがったり、蕎麦屋で見かけたりした。いつもひとりで疲れた様子に見えて、60歳過ぎの茶髪が痛々しく感じた。
もう一度、あの頃の輝きを取り戻して欲しかった。
手元にある名盤「スーパーガス」を聴きながら、ご冥福を祈ります。