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2006年 04月 17日
4月16日、水道橋にある「カフェ・らいん」で中川イサト、ジャック・ストッツェム、岸部眞明のライブを聴きに行く。3人ともアコースティックギタリストだ。日本のアコースティックギター・ミュージックの開拓者イサトさん、岸部さんは、いま一番人気のあるギタリスト(セールス的には押尾コータローだろうけど)だろう。そしてジャック・ストッツェムは、ベルギーのギタリストだ。彼自身が曲を紹介する際に解説していたが、ブルース、ラグタイム、ジャズに影響を受けて、それらの音楽をミックスしたスタイルを持ったギタリスト。最近のアコースティックギタリストは、オープンチューニングといって、あらかじめ開放弦で和音が鳴るようにしておくことが多いのだが、ジャックはふつうのチューニングで弾いている。ジャックの音楽はヨーロッパ的というか、イサトさんがコメントしていたけれど、モノクロームの映画を見ているような気分にしてくれる。アメリカのギタリストとはひと味ちがうサウンドを持っている。 「カフェ・らいん」はいわゆるライブスポットではなくて、ふつうのコーヒーショップ。ステージはなくて、お店のカウンターの前にマイクを置いてあるだけだ。お客さんは、ほとんど常連の人たちで40人ほど。それでも超満員。ほんとに手作りのライブ。お店のマスターの気さくな人柄、美人の奥さんの笑顔のためか、少々きつくても全然気にならない。それに、あこがれのプレーヤーが目の前で演奏してくれるんだから、文句が出るはずもない。演奏する方は、客が目の前にいるのはやりにくいかもね。 ぼくはホールよりも、小さなハコで聴くほうが好きだ。ドームや武道館なんてとんでもない。あれはコンサートではなく、イベントだと思う。ま、それはそれで楽しいかもしれないが。とくにアコースティック楽器を聴く場合、「カフェ・らいん」のような小さいところだと、マイクを通さない音も聞こえてくる。それが、うれしい。もちろん、演奏家は、マイクを通すことを前提に楽器や機材をコントロールしているのだから、「生音」はおまけのようなものなのだが。 ところが! 16日のライブでは思いもかけぬハプニングが起こった。ジャックが2曲ほど終えたとき、どうもギターのマイクにトラブルがあったようだ。 「マイクの調子が悪いので、アコースティックでやりたいだけど、どうだい?」と客席に聞いた。もちろんオーケー! そこからは、マイクを使わずに完全にアコースティックだ。一時、アンプラグドが流行したけれど、あれだって、ギターの音はマイクで拾っている。厳密にいえば、ちっともアンプラグドじゃない。でも、ジャックは、マイクで音を拾うこともせずに、ギターを鳴らした。もちろん音圧は落ちるし、リバーブも使えない。それでも、力強いフィンガーピッキングで、そんなことまったく感じさせない演奏だった。ちなみに使用していたギターは、最近トレードマークのようになっていたローデンやアヴァロンではなく、マーチンOM-21だった。初期のアルバムで使っていたギターと同じものだと思う。早いフレーズを弾くときは、マーチンのほうが切れがよいような気がする。 面白かったのは、イサトさんや岸部さんとのセッション。当然、3人ともマイクを使わずに生の音だ。期せずして、イサトさんのマーチン00-18SH、岸部さんのモーリスSJモデル、そしてジャックのマーチンOM-21の聞き比べが出来た。イサトさんは00モデルというこぶりな楽器を使っていても、十分に音圧があってクリアーな音を出していた。さすがだなー、と感心。アクシデントのおかげで、3人のギタリストのプロ根性に火がついたのか、いつにもまして大熱演だった。聴かせてもらったぼくたちは、思いがけないプレゼントをいただいたような気分だった。 更新をしないうちにも、いろいろなことがあった。4月1日は詩人菅原克巳を偲ぶ会「げんげ忌」。菅原さん夫妻は両親の仲人だった。奥さんのミツさんは「あなたの知らないふたりの話をたっぷり教えてあげる」といってくれた。そのミツさんも亡くなった。若いころの両親の写真を見ると、まぶしいほど輝いてみえる。若い両親と菅原さん夫妻はどんなことを話していたんだろうか? 今回のげんげ忌では、菅原さんが詩を朗読するテープを聴くことが出来た。やさしい声だった。ああ、タイムマシンにのって、あの時代に行ってみたい。 4月5日には、「ポロニカ忌」という両親を偲ぶ会。うちうちにということだったが、大勢の方々が来てくださった。両親が亡くなって、もう10年の歳月が過ぎている。両親とともに過ごしていた時間、そしてそのあとの10年、それは明らかに違う時間なのだけれど、それがどうちがうのか、うまく表現することが出来ない。 写真は、ジャック・ストッツェムとハーモニカのチリー・クロメンのアルバム。「DIFFERNT WAYS」。
by kyotakyotak
| 2006-04-17 16:50
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