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2015年 01月 31日
ちょっと気分転換に散歩をして、中古レコ屋に寄ったら、「Hoagy Sings Carmichael」があった。514円。日本盤できれいだったので、いい買い物だった。他の店に行ったらオリジナル盤が飾ってあって、1万円以上の値段がついていた。
このアルバムは、ホーギー・カーマイケルがウェストコーストのジャズマンをバックに自作曲を10曲歌っている。1956年の録音で、サックスはアート・ペッパーらしい。一番有名な「スターダスト」は収録していないけれど、「ジョージア・オン・マイ・マインド」や「ロッキンチェア」も入っているし、大好きな「スカイラーク」が入っているのがうれしい。CD化もされている。 ホーギー・カーマイケルのことを知ったのはいつごろだったんだろう? 細野晴臣がアルバム「泰安洋行」で「香港ブルース」をやっていたからだろうか? いや、もうそのときはホーギー・カーマイケルという名前は知っていたような気がするな。小さいころ、テレビでやっていた西部劇「ララミー牧場」にも、おじいさんのピアニストとして出演していたというから、それで知っていたのか? 「スターダスト」という曲は、バラエティ番組の「シャボン玉ホリデー」のエンディングでピーナッツが歌っていたのは、よく覚えている。 たぶん、二十歳ぐらいのときに「HOAGY CARMICHAEL Sings HOAGY CARMICHAEL」を買っている。経堂にあったビーバーというレコード屋だった。もちろん中古ではなくて、新譜でした。こちらはデッカに録音したレコードから、自作ナンバー16曲を集めたもので、こちらには「スダーダスト」が入っている。これがいい! メロディのくずしかたがかっこよくて、口笛なんかも入っている。ああ、ライブで聴きたかったなあ。このレコードは残念ながら、CD化されてない。 ホーギー・カーマイケルは、ほかのスタンダードとなっている曲を書いている作曲家、たとえばガーシュインなんかよりも、身近に感じられる。それは、自らピアノを弾いて歌っていて、いわゆるシンガー&ソングライターの草分け的存在だからだろう。 ホーギー・カーマイケルは、母親が映画館のピアニストで、その影響があって幼いころからピアノを弾いていたという。一時は法律家を目指してインディアナ大学に入学したが、そのころに知り合ったジャズ・コルネット奏者のビックス・バイダーベックと演奏をするようになった。このころの演奏を聴いてみたい! バイダーベックの「In a Mist」という曲もいい。ライ・クーダーもカバーしてますね。 大学を卒業して一時は弁護士になったものの、自分の作曲した「ウォッシュボード・シャッフル」がレコーディングされたと知って、音楽家の道を選んだという。 「スダーダスト」という曲が誕生したのは1927年、インディアナ大学のキャンパスで星空を仰ぎながら、失った恋人ドロシー・ケイトを想っているときにインスピレーションを得て生まれた、とライナーノーツに書いてあった。 「スターダスト」はアメリカ人がもっとも好きな曲に選ばれている。もっとも1965年のことだけど。日本では想像もつかないくらい人気のある作曲家であることは間違いないだろう。 ジョン・サイモンも「ホーギーランド~ソングス・オブ・ホーギー・カーマイケル」というトリビュート盤を制作したことがあったっけ。 いつのまにか、自分の好きなシンガー&ソングライターを聞かれると、必ずホーギー・カーマイケルという名前が浮かんでくるようになっていた。 なんといってもメロディーが美しい。美しいけれど、くせがあるというか単純じゃない。メロディーを歌ってみるとわかるけれど、かなり難しい。 ホーギーはけっして歌がうまいわけではない。ピアノを弾きながら、くわえタバコをくゆらせて、肩に力を入れず、歌っている。グランドピアノよりも酒場に置いてあるようなアップライトが似合いそうだ。ホーギーの歌は、どんなにうまいボーカリストにもまねの出来ない歌だろう。 歌だけではない、歌がかもしだす雰囲気に、ぼくは憧れてしまうのだ。ホーギー節といえるような節回しを聴いていると、1920年、30年の時代が浮かび上がってくるような感じだ。歌や演奏だけでなく、その時代の空気もいっしょに感じさせてくれる。 こんなじじいになりたいな。
by kyotakyotak
| 2015-01-31 22:41
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