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2015年 06月 02日
5月31日に渋谷にある喫茶スマイルでDJをさせてもらった。テーマは、「英国」。英国の音楽であれば、ビートルズでもストーンズでも、オアシスでもかまわないということだった。最初に頭に浮かんだのは、フェアポート・コンベンションとか、ペンタングル、大好きなリチャード・トンプソンだった。でも、喫茶スマイルに集まる他のDJさんたちは、ものすごくマニアックだし、曲がかぶりそうだったので、どうしよう? とこまってしまった。
それで、ダンボールにつめてあるレコードをぱらぱらとのぞいていたら、1980年代に買ったシングル盤がたくさん出てきた。プリファブ・スプラウト、ベン・ワット、トレーシー・ソーン、ケーン・ギャング……。チェリーレッドレーベルやキッチンウェアレーベルを中心に30数枚のシングル。7インチも12インチもある。記憶には、透明なレコード盤に葉っぱが封入してあったロータスイーターズのシングルとか、ほかにもあったと思うのだけど見つからない。もしかしたら、だれかにプレゼントしたのかもしれないな。 この頃がいちばんシングル盤を買った時期だった。時間があると渋谷のシスコに出かけて新しいシングル盤を漁っていた。シスコは、喫茶スマイルのすぐそば(多分、現在フェイスレコードがあるところ)にあった。 1980年代は、ぼくがいちばん忙しく働いていたころだ。内容や質はともかく、ほとんどの時間を仕事に費やしていた。友人のバンドでギターを弾いていて、ぼんやりと音楽を仕事にしていきたいと思っていたのだが、自分の才能、技術があまりに貧しいことに気がついてあっさり挫折。才能、技術だけでなく、音楽の世界に生きている人たちとの感覚のちがい、ギャップをどうしても埋められなかった。 あのとき、音楽を続けていたら、と考えることもあるけれど、きっとうまくいかなかったと思う。技術的にも精神的にもきびしい音楽の世界では生きられなかっただろう。 アルバイトをきっかけに出版社に就職して社会人になったわけだけれど、幸か不幸かめちゃくちゃに忙しい仕事だったので、音楽の挫折を引きずっている暇などなかった。その当時、仕事で知り合った人たちは、ぼくがギターを弾いていることすら知らないと思う。音楽の話をすることもなかった。 それでも音楽を聴かなくなったわけじゃなかったようだ。当時はYMOが大人気だったし、いわゆるニューウェイブ時代だったかなあ。雑誌社だったので、着るものについては、それほどうるさくなかったので、ジーパンにTシャツでも大丈夫だったのだけれど、さすがにテクノカットは無理だったし、ロンドンのファッションを着ていくわけにはいかない。似合うわけないし。ちなみに、ぼくは今より10㎏以上やせていて、ジーパンのサイズは27インチ。激やせしていて、徹夜続きで目がくぼみ、悪いクスリをやっていると噂されたこともあった。 テクノやニューウェイブは、どうも肌が合わないぼくが聴き始めたのが、チェリーレッドやキッチンレーベルのサウンドだった。ネオアコといわれているらしいけれど、当時はそんなジャンル分けはなかったような気がする。シスコでたまたま見つけたチェリーレッドレーベルのオムニバス盤「PILLOWS & PRAYERS ピローズ & プレイヤーズ 」は、アコースティックで、一風変わったサウンドのバンドが集められていて、宝石箱のようなレコードだ。どの曲も内省的で地味なのだけど、ポップなセンスも忘れていない。ベン・ワットもトレーシー・ソーン、そしてこの二人のユニットであるエブリシング・バット・ザ・ガールを知ったのもこのレコードだった。最近、「Pillows & Prayers Box set」を見つけた。CD2枚組で当時のPVを収めたDVDもついている。でも、アマゾンで見たら中古でも高値になっているな。 いま手元のシングルを見たら、ベン・ワットのデビュー盤7インチシングル「CANT, TOWER OF SILENCE, AUBADE」(1981年)があった。いつ買ったんだろう? ベン・ワットの名前は知っていて買ったのだろうから、82年に手にいれたのかもしれない。 最初の雑誌社を辞めて、フリーのライター兼編集者という名の無職になってからも再び音楽をやろうとはしなかった。いっしょにバンドをやる友人もいなかったし、自信だってなかった。一人で歌うことなんて、思いも寄らなかったから。 鬱屈した気持ち抱えたまま、それでも音楽と離れたくなくて、新しい音楽を探してレコード屋に通っていた。 そこで衝撃的に出会ったのがプリファブ・スプラウトだった。ある日シスコに行くと、「Couldn't Bear to Be Special」という曲の12インチシングル盤がかかっていた。アコースティックなギターの音とシンセがまじった暗い曲調。悲痛なシャウトする歌。その後のプリファブ・スプラウトのポップなサウンドのかけらもないレコードだった。こんな音は聴いたことがなかった。すぐに買って、友人に聴かせたけれど、それほど面白いとは思わなかったようだ。どんなバンドなのかまったく情報がなかったのだけれど、その後LP「スウーン / Swoon」も買って聴いていた。2枚目の「スティーヴ・マックイーン / Steve McQueen 」からは日本でもけっこう売れたようだ。当時はぼくのまわりでプリファブのことを知っている人はいなかった。いや、友人がいなかっただけかもしれないけれど。 1980年代の音楽、いま聴き直すとなかなかいい。ほろ苦い思い出が甦るのがちょっとつらいけれど。
by kyotakyotak
| 2015-06-02 15:03
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