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2016年 02月 02日
エッセイ集『ときには積ん読の日々』のたくさんの感想をいただいた。その中でとても嬉しかったことのひとつに、フィービ・スノウというシンガーのことを知ってもらったり、思い出してもらえたことだ。
本では黒田恭一のエッセーのことを書いたのだが、フィービ・スノウのというシンガー&ソングライターは、ぼくもそうなんだけど、1970年ぐらいに音楽を聴き始めた人にとって特別な人だった。 ぼくが彼女のことを知ったのは、高校生の頃だから、もう40年以上も前になる。うわー、そんな昔のことなんだ! どうやって彼女の歌を聴いたんだろう。『ポエトリーマン』という曲がアメリカでヒットして、日本のラジオでも流れたことがあったから、それで知ったのかもしれない。ウィキによると、アメリカでは100万枚以上売れたという。へー、こんな地味なレコードがねえ。いい時代だったんだ。 日本盤はサンフランシスコベイ・ブルースだったかな。レコードの帯には“ブルースの妖精“というキャッチコピーがついていた。どこでレコードを買ったのかは忘れてしまった。スモーキーな歌声、フレーズの最後に独特なビブラートをきかせる唱法、最初はずいぶん変わった歌い方をするんだなあ、と思った。きっとビリー・ホリデイの影響だと思うけれど、そのときはわからなかった。 ギターもうまい。ぼくは歌よりもギターが好きになった。カントリーブルースの奏法とジャズのコードがうまくマッチしている。コード進行もかっこいい。先日『ハーポのブルース』のコード進行をコピーしたら、メジャーとマイナーを行ったり来たりしていて、びっくりした。いやー、かっこいい! タイトル曲の『サンフランシスコベイ・ブルース』は有名なフォークブルース。日本では武蔵野たんぽぽ団がやっていますね。そんなフォークソングをフィービはジャズっぽくアレンジして原曲とはまったく違う曲にしている。ああ、こんな風に演奏出来たらどんなにいいんだろう! フィービはギタリストとしてもっと注目されてもよかったんじゃないか。あまりに歌がうますぎたからかな。ぼくはゴスペルのように歌い上げるフィービよりも、ささやくように歌うほうが好き。ギターの弾き語りがいちばんだな。もちろんその後のアルバムでもギターを弾いているけれど、彼女のギターと声だけのアルバムも作って欲しかった。 このアルバムでは、テディ・ウィルソンのピアノ、ズート・シムズのサックスとかジャズの大御所プレーヤーがサポートしているのもすごい! ずいぶん渋い人選だよねえ。でもこの二人のさりげないソロが実にいい。大人の音。フィービはこのとき、まだ23、4歳だったんじゃないか。でも、ちっとも負けていない。フィービの音になっている。 ロックからはデイブ・メイスン、デビッド・ブロムバーグがギターでサポート。で、ぼくが気に入ったのはスティーブ・バーグというセッション・ギタリスト。デビッド・ブロムバーグのバンドに参加している人です。テレキャスターっぽい歯切れのいい音のバッキング、まさにいぶし銀のプレーだ。当時、フィービのライブがテレビで放映されたことがあった。ミッドナイト・スペシャルという番組。でも、ぼくは旅行中で見られず、友人にバックのギタリストがかっこよかったと聞いた。テレキャスターとギブソンのフルアコを持ち替えて弾いたという。きっとスティーブ・バーグだろう。当時はビデオもないし、その後、再放送されることもなかったが、もしかしたらYouTubeにあがっている、これかもしれない(https://m.youtube.com/watch?v=WVIRqiKGSzg)。テレキャスターはうしろに置いてある。フルアコには、ぼくの好きなデアルモンドのギターマイクがついている!(ちょっとマニアックな話ですね)。 ぼくは、このファーストがいちばん好きだけれど、2枚目以降もいいアルバムを作っている。4枚目の『Never Letting Go』も名作です。 お子さんが障害を持っていて、看病のため、音楽活動を控えていた時期もあった。彼女自身も重い病気を患っていたという。残念だけながら、フィービは2010年に脳出血のため、亡くなっている。
by kyotakyotak
| 2016-02-02 01:13
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