『サイコロ006 わすれもの』は、大好きな3人が作った同人誌なのだから、楽しいのは当然なのだが、それにしても素晴らしい出来映え。
文庫善哉さんの「忘れてもよかったかな日記」。善哉さんの「美を求める究極の散歩」に同行して、行ったことのない展示やライブに興奮する。「見る、聴く、読む」ことは表現なのだな、と実感する。
山川直人さんの漫画は江戸川乱歩を原作にしているけれど、やはり山川ワールドで、悲しさとおかしさが同居している。悲しくてもこんな恋も悪くないなあ。いやいや、やっぱりやめておこう。
保光敏将さんは菅原克己の詩の世界をイラストで描いている。イラストが詩のサウンドトラックのようだ。耳をすますと音楽が聞こえてくるようで、気持ちがおだやかになってくる。いいなあ。