花粉の季節、税金の季節、いつまでも寒いし……締め切りが過ぎた仕事……いやー、たいへんな日々であります。でも、いいこともたくさん。
以前、『箱組霜月』という同人誌に書いた「サウダージ」という文章を読んでくださった方から、お褒めの言葉を頂戴した。締め切り間際にあわてて書いたので、後で読み直すと手をいれたくなるのだけれど、それでも、頭のどこかにあった「書きたいこと」をそのまま綴ったものだった。思いがけず、いつも素敵だなあ、と思っている方々に褒めて頂けると、素直にうれしい! 画家でエッセイストの林哲夫さんはブログ(daily-sumus http://sumus.exblog.jp/)にも採り上げてくださった。
陶芸作家の野口晴美さんからは、「ようやく裸になった文章を書いたわね」といってもらえた。昨日は、とも吉といっしょに野口さんと吉祥寺散歩。Tom's Boxで絵本を見た後、新装開店のまめ蔵で新メニューまめ豆カレーを食べる。そのあとくぐつそうでコーヒーを飲みながら、制作のことや、絵のこと、“かたぎでない生き方”のことなど話す。あっという間に4時間近く経っていた。コーヒー一杯でこんなに話すことができるなんて、高校生のようだ。
野口さんのように、命を削りながら作品に取り組んでいる人と話をしていると、こちらもしっかりせねば、という気持ちになる。
22日は、ピンポイントギャラリーで《100葉の賢治展》を見た後、オーパギャラリーで保光敏将さんの個展へ。「high Lonesome portrait」。中川五郎さん、よしだよしこさんらしき人を描いた作品もあった。アメリカの古い音楽が流れてくるような、ぬくもりのある空間になっていて気持ちがよかった。
23日は銀座の巷房というギャラリーで周豪さんの個展を見て、阿佐ヶ谷バルトで下山亮平という若いギタリストのライブへ向かう。1年ぶりに聴く下山さんのギターは、自信にあふれ、ひとつひとつの音が立っているというのか、きちんと伝わってきた。いやー、成長したなあ。たっぷり2時間以上の演奏。終わったら10時をまわっていた。いっしょにいったギタリストの末森樹くんの友だち家族がやっているRojiというカフェで食事。おしゃれな店でカレーがおいしかった。流れてくる音楽がカレン・ダールトン、デビッド・グリスマンなど渋い選曲で、なかなか音楽通の店らしい。
そんなこんなで苦しい中にも楽しい日々を送っています。
3月1日仙川tiny cafeでの中川五郎さん、末森樹さんのライブに飛び入りで2、3曲演奏させてもらうことになりました。お時間のある方はどうぞ!
6時OPEN 7時START 木戸銭:2000円(1ドリンク付き)
TINY CAFE 電話03-3305-0400 調布市若葉町1-42-2
京王線仙川駅下車南口 徒歩およそ5分 桐朋学園の先