今年は時が経つのがやたらに早い! いつのまにか三月だ。花粉だ! 締め切りだ!
ここ数年、春先は必ず調子を崩す。なんとなく気分が悪い。花粉症のせいもあるかもしれない。周りが華やぐと逆にそうなれない自分がいやになり、気分が鬱っぽくなる。いや、鬱っぽくなるのは季節を問わないか……。
2月27日は、37度の高熱(笑)をおして木津茂理さんのライブへ行く。本当は保光さんの個展の最終日だったので寄っていこうと思ったのだけれど、ぼーっとしているうちに時間がなくなってしまった。
会場は公園クラシックスという、渋谷のライブスポット。昔、ジャンジャンがあったところだ。木津さんは、太鼓を叩きながら民謡を歌うかっこいい女性だ。木津シスターズとして妹さんの木津かおりさんと細野さんのアルバムにも参加している。今は津軽三味線、津軽民謡の大御所、澤田勝秋さんと「つるとかめ」というユニットで活動している。
今回のライブは、共演者に坂田 明(サックス)、吉野弘志(ベース)、太田恵資(ヴァイオリン)というジャズの名手を迎えて、いつもの民謡とはちょっと違う面を見せてくれた。バリハイ、オーヴァー・ザ・レインボウなどのスタンダードから、もちろん民謡、それから大島保克の「流星」も歌った。坂田さんはじめ歌を支えるメンバーたちが決してバックをつけるというのではなく、歌と対等に引いたり出たりと絶妙な絡み方をしていたのはさすが! くわしくはこちらhttp://www.shigeri.jp/で。
ライブは楽しかったけれど、風邪はいっこうに治まらず、翌日から寝たり起きたりで過ごす。
それでも3月1日は仙川タイニーカフェで飛び入りライブをさせていただくことになっていたので、ぼーっとした頭でギターを背負って向かうことにする。
タイニーカフェはこじんまりとした感じのいいお店だった。カレーがおいしいということだが、あいにく体調不良で食欲がない。残念……。
今日の主役は、若きギタリストの末森樹(たつる)さんと中川五郎さん。ぼくは飛び入りで3曲ほど。樹さんのギターは、聴くたびによくなっている。毎日、何時間もカラオケに行ってギターを練習をしているだけあって、1年前に聴いた音とまるで違う、しっかりとしたものになっている。研究熱心で、曲も面白くなってきた。この日は演奏しなれた場所でリラックスしていたのか、のびのびとしていて気持ちよく聴かせてもらった。
で、ぼくが呼ばれたわけだが、頭がフラフラしていて、よくわからいままに店のすみのステージに向かう。あらら、目の前にシンガーの鈴木亜紀さんとギタリストの伊東正美さんが座ってら……。まずいなー。で3曲ほど演奏。頭がボーッとしていたのが幸い、とくにステージフライトもなく終わった。うーん、それでよかったのか……。
五郎さんは、あいかわらずパワーあふれる歌だった。ぼくとしては、しっとりと歌ってほしかったのだが、サービス精神というかパンク精神というか、最後はやっぱりジャンプだった。
最後に坂田明さんの格言をひとつ。
「老婆は一日にして成らず」