木曜日は週刊少年チャンピオンの日

　木曜日は、週刊少年チャンピオンの発売日。ここのところ、木曜日になるとコンビニに寄って買っている。
　お目当ては、『クローズZERO』と『範馬刃牙』。

　ちょっと前まで少年漫画は、読みこなせないと思っていた。
　山川直人さんの『コーヒーもう一杯』を読みたくて、ときどきコミックビームを買ってはいたけれど、他の人の漫画はどうも受け付けなかった。というか、読めなかった。

　もう漫画は読めなくなっちゃったんだな～、と少なからずショックを覚えた。これでも以前は少女漫画の原作だってやっていたのに……。
　
　ところが、先日、市川市での画家・井上洋介さんの展覧会（http://www.tekona.net/bunkazaidan/bunkajin/index.html）の“中打ち上げ”で、絵本編集者のSUKOさんと洋介先生が漫画の話をしている。

　洋介先生は、『クローズZERO』の面白さ、絵のうまさを熱く語っていた。ぼくは、何の話やらちっともわからない。そういえば、そんな映画があったような、という程度だ。
　さらにSUKOさんが『範馬刃牙』はどうですか？　と聞くと、またまた洋介さんが「あれは、すごい！　絵もうまい。言葉も哲学的で素晴らしい」と大熱弁。傍らでSUKOさんが眼を爛々と光らせていた。
「うまい絵描きはみんな美術から漫画に行っちゃうんだ」と洋介先生。
　
　その日の帰り、コンビニに寄って週刊少年チャンピオンを買った。『クローズZERO』は
話のテンポがよくて楽しく読めた。スカッとする読み心地だ。なるほど人気が高いのもうなずける。
　衝撃的だったのが『範馬刃牙』。なんだ、この迫力は！　人体というか、筋肉の描写がハンパじゃない。ベーコンの絵かと思った。
　毎週、普通に売られている少年誌で、こんなにシュールな世界が展開されていようとは、びっくりだ。というか、こんなすごいものを今まで知らなかった自分が情けなく思えた。
　シリーズの最初から読みたくてカタログを見たら、とんでもない巻数だった。買うのは無理だろうな。漫画喫茶に行こうか……。
　とりあえず今日もコンビニで週刊少年チャンピオンを買おう。