暮れから正月にかけて、仕事部屋に閉じこもっていたので、そのまま引きこもりの気分になってしまい、人に会うのがとても億劫というか、つらくなってしまっていた。
これでは、以前の自分に戻ってしまうのでは? とあせってしまう。おまけに、とりあえず仕事が一段落したら気がゆるんだのか、風邪をひいて寝込む始末。散々な年始めでした。
体調が少し戻ってきたので、水道橋のアンチヘブリンガンにランチを食べにいったり、アーサー・ビナードさん、木坂涼さんの講演会に行ったり、小さな新年会に行ったりしてリハビリをする。大丈夫、人に会っても楽しい(笑)。
ビナードさんと木坂涼さんの講演は、さすがに中身が濃かった。詩や絵本の翻訳について話したのだけど、ひとつの言葉を翻訳するにしても、その言葉の背景を理解していないと、とても翻訳しきれないということなんだろうな。うーん、翻訳ってほんとに難しい。
面白かったのは、ロバート・フロストの詩の翻訳で「mile」という単語についてビナードさんが語ったことだった。アメリカ人の「マイル」への思い入れは強くて、とても「キロメートル」に置き換えることは出来ないという話。同じ距離の単位でも、「マイル」と「キロ」ではまったく違う感覚なのだ。そうだろうな、「500マイル」というフォークソングの名曲があるけれど、あれが「800キロメートル」だったら台無しだもの。
今週の金曜日は、古書ほうろうでの「サウダージな夜」第6夜です。もう6回目なんだ~。
ただいま選曲に悩んでいます。はっぴいえんど、はちみつぱいの曲をアレンジして演奏する予定です。
「吉上恭太のサウダージな夜 第6回 」
日にち 1月28日(金)
時間 20時より(1時間ほどの予定)
入場料 無料(投げ銭歓迎)
(飲み物持込み可/三軒隣に酒屋あり)
会場 古書ほうろう(http://www.yanesen.net/horo/)