勝手に自分の「聴覚」に多大に影響を与えたレコードのアルバムカバーを投稿。
21枚目はマリア・マルダーの『オールド・タイム・レイディ』1973年リリース。マリアにとってソロ第1作で原題は『Maria Muldaur』。このアルバムを聴いたのは高校生だったころ。どうやって知ったんだろう? 音楽好きな友人たちに教えてもらったのか、「真夜中のオアシス」、原題は「Midnight at the Oasis」がヒットしたから、ラジオで聴いたのか?
この頃は貪欲にレコードを聴いていた。お金がないから、友人たちと貸し借りをして聴いていたし、いい音楽を聴くと情報交換をしていた。
このアルバムは、ライ・クーダー、ドクター・ジョンといった大物ミュージシャンが参加していたし、曲も良かった。
とくに「Midnight at the Oasis」のエイモス・ギャレットのギターソロを初めて聴いたとき、鳥肌が立つほどだった。いったいどうやったら、こんな音が出るんだろう! とギターを弾く友人たちと話題にしていたものだ。エリック・クラプトンやジミー・ペイジとはまったく違うテイストを持ったギターヒーローの登場だった。
マリア・マルダーとエイモス・ギャレットの共演はヴァンクーバーで見た。エイモスはテレキャスターではなくエピフォンのセミアコを使っていたのを覚えている。もちろん「Midnight at the Oasis」も! ほとんどレコードと変わらないソロを弾いていた。エイモスはアドリブではなく、フレーズを練りに練って弾いていると雑誌で読んだような気がする。
思い出した! そのときのベースを弾いていたのはフリーボだったかな。前座はダニー・オキーフという贅沢なコンサートだった