5月31日(土)は、阿佐ヶ谷のギャラリー街道(http://kaido.mods.jp/)に行ってきた。写真家・大西みつぐさんの個展「東京 密やかな町」を見るためだ。ギャラリー街道は、阿佐ヶ谷駅から10分ほど歩いた住宅地にある古いアパートの2階にあった。どうやら写真家の尾仲浩二さんが開いたギャラリーらしい。アパートの2部屋が展示用、1部屋がショップ(絵はがきやグッズ、古本なども)になっていて、現像室(浴室か洗面所?)もあった。
大西みつぐさんは、ある企業誌に連載をお願いをしたことがあった。雑誌は3号であえなく休刊。いつか写真絵本を作りたいと思っているけれど、まだ実現していない。
大西さんは、東京を撮り続けている。大西さんの東京は「街」ではなく「町」だ。生まれ育った町を撮っている。東京は大都市へと変貌していくが、大西さんの写真には、取り残された町、そこに住んでいる東京の人が写っているように思える。でも、それは決して昭和ノスタルジーなんかではなく、現在の東京だ。
東京はこれからも変貌を続けていくだろう。これからも都知事と某国際的建築家が手に手を取って、オリンピック誘致を理由に破壊を続けていくだろう。建築家はご大層なビルは造れても、町は作れない。有名建築家の建物が美しいと思えないのだけど……。
帰ろうとして靴を履いていると、とんとんと階段を上ってくる音。ちょうど大西さんがいらっしゃった。ひどい二日酔いとのこと。「今日も飲まなくちゃなんないんだ」と。ヘロヘロの大西さんに新刊「東京手帖」(えい出版)にサインをしていただく。おびにある「東京をあきらめない。東京に流されない」という言葉が胸に響く。
6月1日、神保町での「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」へ行く。林哲夫さん(http://sumus.exblog.jp/)の「モダニスト佐野繁次郎の装幀について+佐野本の集め方」の講演会を聴くためだった。午後1時開演だったが、勘違いして会場についたのは20分遅れ。じつは淡路町の近江屋洋菓子店(http://www.ohmiyayougashiten.co.jp/)で昼食代わりにケーキを食べていたため……。遅刻してしまったけれど、ショートケーキがめちゃくちゃおいしくて、まあ、いいや。
講演の内容は空想書店 書肆紅屋さんのブログに「くわしいのでこちらでhttp://d.hatena.ne.jp/beniya/。
続けて、黒岩比佐子さんの講演「編集者・国木田独歩と謎の女写真師」も聴きたかったが、朝から体調が悪くていったん帰宅。
ボーッとする頭で日本ハム対阪神を見て、下北沢へ向かう。この日はギャラリー無寸草で搬入があるのだ。まるで渋谷のセンター街のような下北沢の雑踏を抜けて、無寸草に着くと、内田かずひろさん、山川直人さん、保光敏将さん、シバさんはもう飾り付けを始めていた。なんだかとてもいい雰囲気の展示になりました。6月3日から始まります。よかったら来て下さい!