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1 2015年 09月 30日
荷物を整理していたら、2001年の「ミュージック・マガジン 4月号」が出てきた。特集は「スウィングでビーティン・ザ・ヒート」。ダン・ヒックスが来日したときらしく、インタビューやディスコグラフィを中心にアコースティック・スウィングのことが書いてあった。
最近、またスウィングに興味がわいてきたから、なかなかいい資料になる。 バーニー・ケッセルのことを書いたとき、ぼくにギターを教えてくれたジャズ・ギタリスト、伊勢昌之さんはスウィング・ジャズギターの名手だったと書いた。でも、そのころ、ぼくはスウィング・ジャズの魅力はそれほどわかっていなかった。 高校生だったからね、クラスメイトたちは、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープルのコピーをしていたしなあ。ぼくは、ぼくでラリー・コリエルとか、ジョン・マクラフリンを聴いていた。 バーニー・ケッセルのギターは美しいコードとか、ぐいぐいのらせるスウィング感は好きだったんだけれど、ちょっと古くさいな、なんて思っていた。 当時はまだ「フュージョン」なんて言葉はなかったと思う。まだ「ジャズ・ロック」っていわれていたのかも。そのうちに「クロスオーバー」とよばれるようになって、リー・リトナーとかラリー・カールトンが登場した。いまでは、フュージョンもクロスオーバーも死語だよね。そうそう、まだ多分二十歳前の渡辺香津美の店頭ライブを渋谷のヤマハに聴きにいったっけ。そのころはギブソンのバードランドを使って、ジャズをやっていた。 スウィング・ジャズのスタイルは肩身がせまくなっていた。伊勢さんのスタイルは、いわゆるフュージョン・サウンドとは合わなかった。前衛的なノイズはやっていたけれど。伊勢さんもつらかったんじゃないか、と思う。じっさい、仲間のミュージシャンからも、「古くさい。もっと流行ものをやらなくちゃ」といわれたらしい。いまだったら、伊勢さんのブラジル音楽やスウィングももとにした音楽は、もっとたくさんの人に聴いてもらえると思うのだが、残念だなあ。 そういえばボストンに行ったとき、ブレッカー・ブラザースとケニー・バレルの共演を聴いたことがあった。たしかラリー・コリエルが出演できなくなって、ケニー・バレルが代わりに出演したんだっけ。すごいね、トラ(音楽業界用語でエキストラのこと。代役)でケニー・バレルが来るなんて。 昔ながらのブルースを基調にしたジャズを演奏するケニー・バレルとフュージョンというか、もっとも新しいジャズをやっていたブレッカーたちの共演ということで、すごく楽しみにしていたのだが、結果は、うーん、やっぱりミスマッチだったかなという感想。 ケニー・バレルは、ブレッカーたちのリズムと合わずにやりにくそうだったし、ブレッカーたちも大御所ケニー・バレルにすごく気をつかっているようで、ときどきケニーの表情をうかがうようにのぞきこんでいた。ケニーさん、不機嫌そうだった。やっぱり音楽は楽しそうにしてなくちゃね。 もともとジャズは好きだったから、18歳、いや17歳だったかな、ジャズ風バンドを組んだことがあった。トム・ウェイツがあこがれだったころ。ピアノに同級生だった中島薫さん(http://www.din.or.jp/~naka09/)。いまもジャズピアニストとして活躍している。ウッドベースに立花泰彦さん(http://park18.wakwak.com/~toying/)。立花さんは、渋谷毅さんや板橋文夫さんと共演しています。そしてぼくがギターと歌。みんな、若かった。 ベースだけの伴奏で「バイバイ・ブラックバード」を歌ったり、ずいぶん背伸びしていたと思うけれど、けっこう楽しい音になっていたんじゃないかな。カセットがあったはずなんだけど、紛失してしまった。また、やりたいなあ。 いまのお気に入りは、マット・ムニステリ(Matt Munisteri http://mattmunisteri.com/)。日本ではあまり知られていないけれど、1920年代ぐらいの古いジャズを研究していて、ギターもとてもうまい。 いまは活動していないみたいだけれど、ブロック・マムフォードというバンドで『LOVE STORY』『It's Been Swell』という2枚のアルバムを作っている。ギター、アコーディオン、トランペット、ベース、ドラムという編成。『LOVE STORY』では、古いジャズだけでなく、ディランの「Don't Think Twice,It's All Right」や、バン・ダイク・パークスの「Orange Crate Art」を歌っている。それが洒落ているんだ。 もう日本盤は廃盤になっているのが残念。 ソロ作「STILL RUNNIN' ROUND IN THE WILDERNESS」やダウンロードだけらしいけれど、ホット・クラブ・オブ・カウタウンのウィット・スミスと「Hell Among the Hedgehogs 」というアルバムを出している。 ![]() (https://www.youtube.com/watch?v=7UR0DuHa5Sg) ▲
by kyotakyotak
| 2015-09-30 17:40
| 近況報告
2015年 09月 13日
9月9日の喫茶SMiLEでのライブ、台風でときおり激しい雨が降る中、それでもたくさんのお客さんで店はいっぱいでした。共演はFUJITA & FUKAO、オオルリの二組。
ぼくは、谷口雄さんといっしょです。 いっぱいのお客さんは、ほとんどがオオルリさんを聴きにきた人たちで、最後にやったぼくたちは、ちょっとしたアウェイ感に戸惑いましたが、でも、演奏を始めるとみなさん熱心に聴いてくれて、嬉しかったです。 谷口さんとのデュオは、3回目なのかな。今回のリハも1回だけだけれど、かんたんな打ち合わせだけで、あとはほとんどアドリブ。緊張するけれど、やってみると楽しいですね。 ![]() セットリスト ホーボーだって深海魚の夢をみる 犬の瞳が月より冴えて ぼくが生きるに必要なもの one day ~ 或ル日ノツヅキ i e j i 十一月の寓話 ほしどろぼう ごはんの湯気で泣くかもしれない かもつせん ▲
by kyotakyotak
| 2015-09-13 13:27
| 近況報告
2015年 09月 01日
先日、お茶の水のディスクユニオンJAZZ TOKYOでレコードを見ていたら、懐かしい音色のジャズギターの音が聞こえてきた。枯れた、乾いた音で和音をバリバリ弾いている。けっこう激しく弾いているので、アンプから出る音がひずんでいる。多少のミスタッチは気にせずにぐいぐいスウィングする。バーニー・ケッセルだった。 初めてバーニー・ケッセルを聴いたのは、まだ中学生でギターを弾き始めたころだった。中学の先輩に名アレンジャーとして有名な井上鑑さんがいたのだけど、井上さんが最初にギターのてほどきをしてくれた人だった。3歳違いだから、ぼくが中学生になったときは、井上さんは高校生だったはずだ。背が高くて、長髪でTシャツとジーンズが似合っていて、中学生のぼくにはとても大人に見えた。 渋谷にあったヤマハに行って、ギターを選んでくれたのも井上さんだった。「フォークソングにもあうし、とりあえずこのギターがいいかな」と選んでくれたのは、信濃製のクラシックギターだった。6000円くらいだったかな。ぼくはそのクラシックギターで新譜ジャーナルやガッツなどの雑誌を教科書にしてギターを練習した。 井上さんは、たまに家に呼んでくれて、レコードを聴かせてくれたり音楽の話をしてくれた。たいていは須藤さんという井上さんの同級生もいっしょで、ぼくは二人の話を聞いているだけだったな。井上さんと須藤さんはつぎつぎとレコードをターンテーブルに載せた。ジャズ、ロック、どれもこれも聴いたことのない音楽だった。その中にあったのが、バーニー・ケッセルのレコードだった。『Some Like It Hot』というアルバムだった。映画『お熱いのがお好き』の「 I Wanna Be Loved By You」が収録されている。多分、ケッセルのレコードでも名盤というわけではないと思うのだが、どうして井上さんがこれを持っていたのか、わからない。 初めて聴いたジャズギターの音は、サウンドが柔らかくて、大人の音だなあ、と妙に関心したような気がする。 そのころ聴いていた洋楽は、ビートルズだったわけだけれど、その中でもポールが作曲したジャズ調の曲「When I'm 64」とか「Honny Pie」が好きだったので、きっと昔からジャズは好きだったのだと思う。とくにジャズギターのバラードで聴かれるコードのサウンドは好きだった。どうしたらこんな音を出せるんだろう? いつか弾けるようになりたいと思っていた。 バーニー・ケッセルのアルバムを借りて、しばらくはそればかり聴いていた。ある朝だった。ヤング720という若者向きの情報番組を見ていたら、来日したばかりというジャズグループが出演していた。全員がスーツを着ていて、若者番組にはちょっと違和感があたのを覚えている。ヒゲをはやしたぎょろ目の男の人がギターを弾いていた。その音に聞き覚えがあった。やがてテロップが出て、そのギタリストがバーニー・ケッセルだとわかった。 残念ながら、バーニー・ケッセルのライブには行くことはなかったけれど、1967年には、フルートのハービー・マンがソニー・シャーロック、ジム・ホール、バーニー・ケッセルを連れて来日したことがあったそうだ。まるで異種格闘技のようだ。行きたかったなあ。バーニー・ケッセルは2004年に亡くなっている。80歳だった。 その後、ジャズギタリストの伊勢昌之さんにギターを習うことになった。 初めてのレッスンのとき、「どんなジャズギタリストが好きなの?」と伊勢さんが聞いたとき、もちろんぼくは「バーニー・ケッセル」と答えた。そのときぼくはウェス・モンゴメリーもジム・ホールも、ケニー・バレルも知らなかったんだから。知っているジャズギタリストはバーニー・ケッセルだけだった。伊勢さんは、「へー、いいセンスしているね」と褒めてくれた。ぼくが持っているレコードはミュージカル『ヘア』をカバーした『Hair Is Beautifu』だけだというと、それよりもいいレコードがあるといいて『Easy Like 』を聞かせてくれた。 伊勢さんのスタイルは、ボサノヴァなどのブラジル音楽が有名だけれど、基本的にはバーニー・ケッセルのようなスウィングするギターだったのだと思う。アバンギャルトやロックっぽい演奏もしたけれど、フォービートでコードソロをはさみながらの演奏は、いま思い出しても鳥肌が立つほどかっこよかった。 ぼくがギターを習い始めたとき、「バーニー・ケッセルだったら、3か月も練習すれば弾けるようになるよ」なんて伊勢さんはいったけれど、もちろんとんでもない。 でも、いまごろになって、あんなふうに弾きたいな、と練習をしたくなった。バーニーが使っていた菱餅のような形をしたチャーリー・クリスチャンモデルのピックアップが日本製でリイシューされるらしい。 https://www.youtube.com/watch?v=CX0xUb1Ml6U ![]() ▲
by kyotakyotak
| 2015-09-01 16:08
| 近況報告
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